タイムスリップに失敗してパラレルワールドで暮らす男の話

ついにタイムマシンが完成する。

何度か実験を繰り返し、とうとう自分が搭乗して時間移動を行う。

失敗する。

タイムマシンは一度パラレルワールドに移動してからタイムスリップを行うという作り。

男はタイムマシンといっしょにパラレルワールドに留まってしまう。

そのパラレルワールドは人の姿が見えない。しかし人々が生活している動きはわかる。

自分が他人を認識できず、他人も自分を認識できない。

 

パラレルワールドに行った当初は、姿は見えないが食べ物を食べている人の皿やフォークやナイフ、食べ物の動きはわかる。しかし、それも次第に食べ物が徐々に減っていくしか見えなくなる。(人の動きを感じにくくなっていく)

文明が維持されたまま、男は孤独で生きていく。

 

ずっと孤独だと思っていたが、ブタに出会う。

かなり傷ついており、看病を行う。

次第に元気になる。

ブタの皮膚にタイムマシンの痕跡がわかるようになる。

この豚は自分のタイムマシンのパラレルワールド移動時に巻き込まれたことがわかる。

男は非常に哀れな気持ちになる。